人材開発の内製化に期待する成果

人材開発を内製化することによって様々な効果が見込めます。このページでは内製化によって「期待する成果」を『直接的なメリット』と『副次的なメリット』を紹介します。
Contents
期待する直接的効果
自社独自メソッドの確立
社内の成功事例を結集した独自メソッドは企業として大きな資産となります。
営業部門全体の能力ベースアップ
成果が実証されている効果的なアプローチ方法を習得することで全体の底上げが図れます。
成長し続ける組織と人材
内製化が組織活動に仕組み化され好循環を続ければ、組織も人材も継続的な成長が期待できます。
暗黙知が形式知化
常に好業績を上げる営業パーソンも実は要因を理解していないケースが多いのです。内製化を進めるうえでその暗黙知を形式知に変えて、他の営業パーソンが模倣できる状態を創れます。
成功体験の体系化
「成功体験」の検証をすることで再現性あるノウハウにして情報共有できます。
中長期的な経営資産化
自社研修コンテンツが積みあがっていくことは、無形資産が増加するということです。中長期的に新しいノウハウを組み込みながらブラッシュアップをし続れば、資産は積み上がり企業としての安定が図られます。

期待できる副次的効果
次期リーダーの人選、育成
次期リーダーには中長期的視点で全社最適を考えれるメンバーを選出したいものです。内製化プロジェクトを通じて相応しい人材を発見することができるでしょう。それはいま候補に考えている人材とは異なるかもしれません。
社内講師の成長
社員研修の内製化で一番成長するのは講師に抜擢された社員です。人は他人に教えることを通じてインプットが深まります。これを裏目標として複数の社員に経験させることも考えましょう。
部門間の理解が高まる
営業部門の内製化プロジェクトですが、他のセクションのメンバーにも参画してもらい「クロスファンクショナルチーム」にすることをお勧めします。結果、営業部門の仕事を理解が深まるのはもちろん、他部門の協力なしには営業が成り立たないことも学べます。
常にコンテンツを更新できる
社会の変化、関係する法律改正、業界の動向など日々変化する情報を踏まえて適宜アレンジが可能です。
人材採用にも好影響
優秀な学生、転職者は「自分が成長できるかどうか」が会社選びの選択肢の上位になります。ホームページでプロジェクトの進捗をレポートしていくといいでしょう。
組織内コミュニケーションアップ
内製化プロジェクトは部門横断的に腰を据えて行いますので、これまで接点の少なかった人ともコミュニケーションがとれます。
社内用語の共通化
定義が不明確で受け手によって理解が異なっていた文言の共通理解が図れます。
社員のエンゲージメントアップ
接点の少なかった経営陣や他部門のリーダーとディスカッションすることで愛着や貢献心が高まります。それはプロジェクトメンバーを通じて全社に広がるでしょう。
内製化のノウハウを商品化
研修内製化が起動し成果を上げだせば、そのスキーム自体を取引先などに指導することができます。現場で創り上げた経験談はコンサルタントの支援よりも説得力があるでしょう。
対応の平準化による顧客満足
これまで組織に明確な行動指針、マニュアルがなかったとしたら、継続的にお取引いただいている顧客は営業担当の対応の違いに戸惑っていたかもしれません。内製化で安定することは顧客満足に繋がります。
コストに関して
一般的に内製化のメリットとして代表的なものが「コスト削減」が出てきます。ただそれは既に人材開発を外注して費用をかけている場合のことです。まだまだ多くの中小企業は人材開発費はさほど使っていませんので一口にコスト削減はいえません。どちらかと言えば新たに人材開発に投資しましょうという提案になります。関係者が使う時間や配属などによって一定にコストが必要となります。