研修不要論に対して

研修不要論を考える

長年、人材育成、人材開発にかかわる仕事をしていると、嫌というほど否定的な意見を聞かされます。どうも学校教育の弊害なのか、社会人になって学習することへの抵抗感を持っている人が多いようです。

研修を企画する担当者はネガティブな反応に辟易としています。

・研修は机上の空論
・現場では役に立たない
・そんな時間があれば一件でも顧客先をまわるべき

よほど質の低い研修を受けてきたのか、現場とあまりに乖離した話に愕然とした経験をしているのでしょう。実際、そう言いたくなる研修があるのは確かですが…。

全社の叡智を結集した研修

【人材開発NET】が推奨している「社員研修の内製化」は、外部からスキルやノウハウを借りてくるものではありません。すでに現場で成果が実証された御社独自のノウハウです。また戦略無く訪問するくらいであれば社内で確立したメソッドを学ぶ時間をとったほうが結果的に成約率は上がるでのではないでしょうか。ですから上記のような一般的な研修否定論は「全社の叡智を結集したメソッド」にはあてはまりません。

・机上の空論になりようがない「独自メソッド」
・現場で困ったときに助けてくれる「独自メソッド」
・無意味に訪問するより「独自メソッド」をインプットする時間をとる
そんな時間は取れない…

ご存知の方も多いと思いますが、ここで「七つの習慣」の有名なエピソードを紹介します。

森の中で木を一所懸命にノコギリを引いているきこりに出会ったとしよう。
「何をしているのですか」とあなたは訊く。
すると「見れば分かるだろう」と、不愛想な返事が返ってくる。
「この木を倒そうとしているんだ」
「すごく疲れているようですが……。いつからやっているんですか」
あなたは大声で尋ねる。
「かれこれもう五時間だ。くたくたさ。大変な作業だよ」
「それじゃ、少し休んで、ついでにそのノコギリの刃を研いだらどうですか。そうすれば仕事がもっと早く片づくと思いますけど」あなたはアドバイスをする。
「刃を研いでいる暇なんてないさ。切るだけで精いっぱいだ」

『七つの習慣』スティーブン・R・コヴィー氏

あなたはこの木こりと同じことを言っていませんか?

とにかくがむしゃらに頑張るという時代ではありません。特にコロナ禍で訪問しない営業を経験したいま、明確な目的なく訪問するというアクションは営業フローからなくなるでしょう。

「刃を研ぐ」時間を日常業務に仕組化しなくてはいけません。そのために人材開発はますます重要になってきます。それが研修の内製化の目的でもあります。

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